市販されている睡眠薬、ドリエルは長期服用してダメ!

睡眠薬を飲む女性

睡眠薬が市販されていることを知っていますか?

もちろん通常は病院で処方してもらわなければなりせん。

しかし手に入れられる薬もあります。

服用する場合の注意点等をまとめていきます。

目次

睡眠薬の入手方法

これまで睡眠薬は病院やクリニックで処方してもらわなければ手に入りませんでした。

また、医師の処方箋がなければ薬局で購入することもできませんでした。

ところが最近睡眠薬が市販されるようになっています。

それは「ドリエル」という薬で、テレビコマーシャルも放送されています。

ドリエルは抗ヒスタミン剤系の薬です。

風邪薬にも含まれる抗ヒスタミン剤

抗ヒスタミン剤とは風邪薬やアレルギーの薬に使われるものです。

薬の注意書きに「眠くなることがあります」という文言がありますが、その眠気をもたらす部分が抗ヒスタミンの作用なのです。

ですので、抗ヒスタミン剤が主成分である薬を服用すると、非常に眠くなります。

例えば、くしゃみ・鼻水を抑える鼻炎の薬やアレルギーによる皮膚のかゆみを抑える薬です。

抗ヒスタミン剤の働き

睡眠薬はGABA受容体に働きかけるものです。

眠気をもたらす部分にくっつき、眠気を促進させることで不眠を解消します。

一方抗ヒスタミン剤は、ヒスタミンニューロンという神経を覚醒させる部分を抑える働きをします。

つまり、目覚めようとする物質を抑えることで、逆に眠りをもたらせようとするのです。

ドリエルが市販可能な理由

このように、ドリエルは抗ヒスタミン剤系なので、これまでの睡眠薬とは少し違う働き方をするものなのです。

そして、抗ヒスタミン剤はすでに風邪薬やアレルギーの薬として広く用いられていたので、ドリエルに対して市販の許可がおりることとなりました。

ドリエルの中の抗ヒスタミン剤

風邪薬やアレルギーの薬に含まれる抗ヒスタミン剤は、あまり眠くならないようなものが用いられています。

抗ヒスタミン剤にも種類がいろいろあるのです。

ドリエルの場合、眠りを誘うのが目的なので、眠気を強く促す「塩酸ジフェンヒドラミン」という抗ヒスタミン剤を主成分としています。

塩酸ジフェンヒドラミンは服用後30分ほどで血液の中に流れ出します。

そして1.5時間から2時間で最高血中濃度となり、ここが効き目のピークとなります。

つまり、寝つきが悪い人に向いている薬ということです。

ドリエルを服用する場合

ドリエルを服用する場合の注意点について説明します。

この薬は、パッケージもはっきりと書かれていますが、一時的な不眠を解消するために開発されました。

つまり逆に言うと、長期的な服用はするべきではありません。

製薬会社は、通常は2-3日、長くても1週間の服用で止めるように、としています。

  • 飲み方:1日1回
  • 有効性:2-3時間
  • 有効な症状:入眠障害

まとめ

このように市販されている睡眠薬もあります。

でも長くても1週間の服用ということですから、やはり気になる場合は医師に相談した方が良さそうです。

いつでも手に入れられるということで、安心材料として良い入眠のお供としてもいいかもしれませんね。

そしてなるべく薬に頼らない睡眠を手に入れていきましょう。

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