【一夜漬けはNG】勉強は睡眠時間がスゴく重要!夜中は記憶の効率が悪い理由

睡眠時間と勉強

記事を読んでほしい人:寝る間を惜しんで勉強しているけど、成績が上がらない人

この記事を読んでわかること:寝る間を惜しんで勉強するのは効率が悪いことがわかりますよ。

寝る間も惜しまず頑張って勉強しているのに成績がなかなか上がらない・・・と悩んでいませんか?

寝る時間を削って勉強したり、テスト前に一夜漬けする勉強方法は効率が悪いです。

勉強する時間を増やしているのに何故・・・?

と思われるかもしれませんが実際に眠る時間を増やした方が学業成績が上がっているという調査結果があるんです!

目次

知られざる睡眠と成績の調査結果

犬

毎年広島県教育委員会が行っている成績調査のうち平成17年の調査の中には教科の成績と睡眠時間の関係が調べられました。

8~9時間寝ている生徒が最も成績が良かったのに対して、睡眠が7時間未満の生徒は睡眠時間が減るにつれ成績もどんどん下がっていたのです!

ほかにも、アメリカで行われた学業成績の調査では、成績最上位のAランク、次のBランクの生徒は睡眠時間が7時間20分台、Cランクでは7時間4分、最下位のDランクでは6時間48分と成績が下がるにつれ睡眠時間が短くなる傾向にありました。

起床時間はおよそ7分ほどしか違いがありませんが就床時間は1時間ほど違いがありました。

そう、夜更かしするほど成績が悪くなっていたのです・・・

睡眠不足による眠気が日中の集中力を低下させてしまう

青空

1つは睡眠不足による眠気です。

よくあるのは、眠気が強くなると集中力が下がり勉強がはかどらない上に意欲もなくなりますし、学生だと授業中に居眠りすることもあると思います。

家に帰った時は疲れきった状態になっています。

そこで眠いからといって1時間程夕寝をしてしまうと深夜まで起きていられる。

そのお陰で深夜まで勉強ができる!正に「寝る間も惜しんで勉強」することになっています。

しかしこのような生活をしていると慢性的な睡眠不足に陥ってしまうので昼間は頭もスッキリしない、なんだかやる気が起きない、でも夜はサッパリしているから頑張れる!という状態になります。

つまり集中できるのは深夜の数時間程度なので、日中授業を受けるよりかえって効率が悪いのです。

記憶の定着に必要なものは睡眠だった!

眠る犬

もう1つは睡眠中に記憶が定着しやすいためです。

今から90年前に行われた意味のない単語を10個覚えさせ、時間がたった後にテストする実験があります。

それぞれ別の日に行い、1時間後の場合は半数、2時間後は3個程度、4時間後ではおよそ2個・・・と時間があくにつれ覚えていく個数が減っていました。

ですがまた別の日に行った同じ内容に、今度は覚えた後に寝てもらう実験を行ったところ、1時間後に起こしたらなんと7個以上覚えており、消灯してから8時間たっても半数以上の単語を覚えていたのです。

この実験結果から、起きている間は日常的な活動が記憶に干渉しており、起きていると忘れてしまう。

そして、睡眠中は記憶のじゃまになるようなことは何も起きていないので、記憶の干渉は起こらないであろうと考えられていました。

ですが、最近になって起きているときの活動が記憶の定着を邪魔しているという事ではなく、睡眠中に積極的に記憶定着が行われていると考えられるようになりました。

覚えた直後より、眠った後の方が記憶問題の成績が向上する!

ニューロン

タッピング課題という、利き手ではない指を使って、決められた順番通りに、指ごとに割り当てられたボタンを、30秒間にできるだけ多く押してもらう実験があります。

この実験、なんと、睡眠をはさむことによって、その成績は著しく上昇するというデータがあります。

それぞれ10時、22時、睡眠を挟み翌10時に行い、結果はそれぞれ21個、22個、26個と睡眠を挟んだ後の方が押せる個数が増えていました。

次に時間をずらして、22時、睡眠を挟み翌10時、22時に行いましたが結果は22個、27個、28個とやはり睡眠を挟んだ後の方が飛躍的に個数が増えていたのです。

ちょっと文章にするとわかりづらいので、下記のグラフを見てみてください。

テストと睡眠について

引用:睡眠のトリビア

また、ボタンを押すという、運動的なものだけの成績だけでなく、記憶的な実験においてもその効果は認められています!

このような記憶、睡眠との関係を調べてみると、夜眠っている間の睡眠の深さと長さとの相関が認められ、睡眠の深さが中程度で出る睡眠紡錘波と呼ばれるものが関与する結果が多数報告されています。

睡眠紡錘波(すいみんぼうすいは)
ノンレム睡眠時の脳波に見られる12~14Hzの波で、律動的に連続して出現し、それが紡錘の形に似ている脳波パターン。睡眠段階2の判定には睡眠紡錘波の出現が必須である。 引用:weblio

難しい話になりますが、睡眠が深い状態は睡眠開始からおよそ3時間で80%~90%出現し、4~5時間眠ればほぼ100%出現します。

その後は、睡眠が浅くなったり深くなったりと交互に繰り返します。

この睡眠経過だけを考えると5時間眠れば充分だと思われがちですが、それは違います。

睡眠紡錘波というのが最も重要で、この紡錘波が最も長く続く最後の2~3時間の睡眠こそが記憶の定着に必要なのです。

まとめ

1.夜にたっぷり眠る

夜に7時間以上眠れば記憶の定着の強化がありますし、なにより集中して勉強や授業ができます。

2.寝る前に復習する

寝る間に記憶の定着が強化されるのを利用して、その日勉強した内容を簡単に復習したり、暗記したいところを集中的に勉強するとさらに効果がアップします!

このように、夜寝る間を惜しんで勉強するより、しっかりとした睡眠時間を確保する方が、非常に大切になります。

そして、できるだけ質の良い睡眠をとるように心がけましょう。

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