ドンピシャリ!自分に合った枕の選び方5つのポイント

眠る女性

一日の疲れを癒してくれるのが睡眠。

それなのに、癒されるどころか、寝起きに「首筋が痛い」「肩こりがひどい」「腰が痛い」「顔がむくんでいる」なんて状態だったりすることありませんか?

それ、実は枕が原因なんです!

枕の選び方を見直して、心地よい睡眠とスッキリした目覚めを手に入れちゃいましょう!

目次

自分に合った枕の選び方のポイントは高さ!

積みあがった枕

今お使いの枕は、どのように選びましたか?

「頭を載せたときの感じが良さそうだったから。」ではないですか?

でも、実際に枕を選ぶ時にチェックしてほしいのが『枕の高さ』です。

後頭部から首を支えられているかがポイント。

時代劇などでも見かける枕箱というのは、パッと見は寝心地悪そうに見えますが、後頭部から首筋がしっかり支えられているため、意外にも寝心地がいいんです!

では、実際にどのように自分に合った枕の高さを知るのか!

枕は、自然に立っているときの姿勢をそのまま保てる高さが理想的。

角度でいうと、首筋が5度くらいのわずかな上昇カーブを描く形になるもの。

それを知るためにも『頸椎弧』という、首を支えている七つの頸椎カーブを測ってみましょう。

寝具専門店やデパートなら、その人に合う枕を選んでくれるピローフィッターという専門家がいるけど、わざわざピローフィッターの手を借りなくても、家族や友達に頼めば簡単に測れちゃいますよ。

  1. 自然な姿勢で立ち、目線を少し先の床に落として、首をゆっくり前に倒していく。一番楽に感じるところでストップ。
  2. 首のうしろ中央で、首の付け根部分をさわると突起があり、そこが第七頸椎(首の一番下の骨)
  3. 第七頸椎のところに手の平をあてて垂直に立てる。
  4. 手の平と首のすき間を測ってみて、一番幅の広いところが『頸椎弧』。


『頸椎弧』は女性で4cm、男性は5cmくらい。

枕の中央部を押してみて、沈んだ時の高さが『頸椎弧』と同じになると、自分に合った高さということになります。

手軽に自分に合った枕の高さを測る方法

ベットに置かれた枕

さきほどお伝えした方法が「ちょっと面倒だな~。」と感じるなら…

じゃんけんのグーを出してください。そしてそれを縦に立てた高さが、自分の首から後頭部を支えるのに安定した高さ。

注意してほしいのは『枕そのものの高さ』ではなく『枕の沈み込む高さ』ということ!

寝具メーカーの研究によれば、頭が20%ぐらい沈み込むのがベスト

40%以上も沈んでしまう柔らかいものはNG。

寝ている間の姿勢が安定しなくて、疲れやすく、寝苦しさを感じてしまうのです。

あまり深く頭が沈むと、耳が枕に当たるので、うっとうしく感じてしまうこともありますしね。

枕の横幅もチェック!

横幅が長い枕

人間は眠りながら、何度も何度も寝返りを打っています。

健康な人は、平均して一晩に20回前後

寝返りの時に、頭が不安定になると、一晩に何度となく目覚めるようになってしまいます。

ということは、枕には「左右どちらの方向に寝返りを打っても、ずり落ちないだけの大きさ。」が必要です。

この大きさを確保するためには横幅60cmはほしいところ。

奥行きも、頭から肩先までおさまるようにしたいので、50cmは必要ですね。

横向き枕ですと、比較的横幅が広い傾向にあります。

良い感覚が寝心地を良くする

眠る女性

朝、起きて枕を見ると、中央が少しくぼんでいますよね。

良い寝心地をサポートしてくれる枕の条件は「もともとくぼみがある。」「ほどよい弾力があり、頭の重さや首のカーブによって自然にへこむ。」というもの。

最近、低反発枕が人気ですが、これはほどよい弾力で、頭の重みを受け止めつつ、首のカーブに沿って形を変える性質があります。

ほとんどの人の、頭の形や首のカーブに合うので、心地よく眠れる効果は抜群!

ほかにも、固い陶器の枕や、竹で編んだ枕を愛用する人もいます。

陶器はひんやりと冷たい。

竹で編んだ枕は風が通り涼しく感じる。

などの感覚的な理由で選んだとしても、首や肩がこらずに安眠できるなら、それもOK。

「心地よいと感じる感覚」が安眠には欠かせないんです。

枕の素材はどれがいいのか?

麦畑で眠る女性

枕の素材として使われているものはたくさん!

それぞれの良い点・悪い点をチェックして、枕選びに役立ててください!

羽毛

水鳥の羽根を詰めたもの。本羽を使ったものはフェザーで、綿毛だけを使うのがダウンです。

通気性・吸湿性・放湿性はバツグン。つぶれても元の形に戻る復元力もあります。

使いはじめに、ちょっと臭いが気になったり、羽根アレルギーの人はくしゃみが出たりかぶれることも…。

臭い対策には、週に1回、陰干しして湿気を飛ばすのがオススメ。

中性洗剤で押し洗いすることもできて、乾いたら両側からたたいて、中の羽毛をほぐせば、元のボリュームに戻ります。

だんだんと劣化するので、2、3年で新しいものと交換してくださいね。

ウール

ヒツジの毛を詰めたもの。

形をキープするために、ほとんどのものは、刈った羊毛を球状に加工して詰めてあります。

肌触りが柔らかくて、弾力性がバツグン。

週に1回、日光にあてて乾燥させましょう。洗濯はできないので、気になる人はドライクリーニングに出してくださいね。

使ううちにへたってきたり、羊毛同士がくっついて弾力がなくなってくるので、3年くらいで新しいものと交換しましょう。

そばガラ

そばの実を脱穀した後、黒い皮を乾燥させたもの。

通気性・弾力性がバツグンで、吸湿性もいい。

湿気を含むと、カラが反って湿気を放出するという素晴らしい特長が!

湿気の多い日本の気候にはピッタリです。

しばらく使うとカラがつぶれて粉っぽくなったり、小さなチャタテ虫というのはついてしまうことが…。

この虫自体は害がないけど、これを餌にしているツメダニが繁殖しちゃうことがあります。

それを防ぐためにも、枕を頻繁に干して、乾燥した状態を保てば大丈夫!

1年に1度、そばガラを新しくするのがオススメですよ。

ポリエステル

合繊わたのもの。

高さがあって弾力性もあります。

天然わたやシルクわたより繊維が丈夫で、わたゴミが出にくいし、へたりにくい。

何回でも洗ってOKだから常に清潔。

でも、吸湿性や放熱性はいまひとつ。

何年も使うとさすがにへたってくるので2、3年で新しいものにしましょう。

プラスティックビーズやパイプ

合成樹脂を小さなビーズにしたものや、ストローを短くカットしたようなもの。

ザクザクした感触や、ふんわりやわらかな感触など、種類が豊富なので、好みのものを選べる。

そのまま丸洗いOK!ほこりや虫の心配もなし!

ただ、吸湿性や放熱性は期待できません。

低反発ウレタンフォーム

ポリウレタンを発砲させて、枕の形にカットされたもの。

ゆっくり沈んでゆっくり戻る素材で、最近では人気が高い。

頭をのせるとやわらかく沈んで、心地よく感じられます。

ただ、通気性があまりなくて、熱もこもりやすいので、週に1回は陰干しして湿気を飛ばしましょう。

交換の目安は2、3年です。

ひのきチップや備長炭

ひのきの木片を小さくカットしたり、丸く加工したものや、備長炭を詰めたもの。

ひのきに含まれている「フィトンチッド」「ひのきチオール」という香り成分が心を癒してくれます。

吸湿性や熱を吸収する作用が大きいのも特長。

備長炭は無数の穴があいていて、吸湿性や放湿性がバツグン。消臭作用もあります。

ほかに竹チップのものもあって、抗菌性や脱臭効果が高いです。

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まとめ

いかがですか?

枕の「高さ」「大きさ」「素材」をそれぞれチェックして、自分にピッタリのものを見つけてくださいね。

さらに香りの効果も取り入れれば、心地よい睡眠をとることができますよ。

また、枕の選び方についてはこちらの記事でイラスト付きで解説しています。

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この記事を書いた人

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