人気のパイプ枕について徹底解説します。
パイプ枕の中身に使われている素材とは?
パイプ枕を選ぶとどんなメリット・デメリットがある?
パイプ枕を買う前に知っておきたい、長持ちさせる洗い方もご紹介します。
パイプ枕の中身に使われるパイプストローとは?
パイプ枕を買う前に、素材に使われているパイプストローについて知りましょう。
素材は合成樹脂(プラスチック)
パイプストローは、その名の通り、もともとはストローのような長い筒状をしています。
枕に入れる際には、1cm弱ほどに細かく切って加工しています。
素材は、合成樹脂(プラスチック)であることがほとんどです。
メーカーによっては独自の素材を開発していることもありますが、いずれにしても、質感はプラスチックに近いものとなっています。
使用感はそば殻に近く固め
パイプストローの直径は、6.5~8.0mmほどです。
ファーストフードでシェイクを飲むときのような、少し太めのストローをイメージすると分かりやすいかと思います。
直径が大きいほど、しなやかさや柔らかさがあります。
とはいっても、素材はプラスチックなので、ビーズや真わたとの枕と比べると、かたさがあるのが特徴です。
似た使用感の枕としては、そばの実を取り除いたものを使用している「そば殻」が当てはまります。
最近では備長炭配合といった変わり種も
最近では、合成樹脂を加工する段階でエキスなどを配合している変わり種も増えています。
配合するものによって、幅広い機能性を実現することが可能です。
独自に開発されたパイプストローには、以下のようなものがあります。
- 備長炭を配合して脱臭効果や調湿機能を高める
- 竹炭粉を配合して除湿機能を高める
- 天然鉱石のトルマリンを配合してリラックス効果を高める
- お茶殻や緑茶フラボノイドエキスを配合して消臭効果を高める
- 甲殻類に含まれるキトサンエキスを配合して抗菌効果を高める
これらの機能性を比較して、自分好みの1パイプ枕を選ぶことができます。
パイプ枕を選ぶ3つのメリット
人気の枕として定着しているパイプ枕。
具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
代表的なものを3つご紹介します。
リーズナブルな価格
パイプ枕は、どのメーカーでも価格がリーズナブルです。
よほど特別な加工をしていない限りは、1,000~2,000円前後で買うことができます。
そのため、頻繁に買い替えて新商品を楽しむことができますし、サブ用の枕として手軽に買うことが可能です。
価格にバラつきがある高反発枕のような種類の場合は、 リーズナブルなものを買うと品質も低下してしまうことがあります。
パイプ枕にはそういった心配がなく、品質が安定しているのもメリットです。
通気性が良くダニが繁殖しにくい
パイプストロー同士が過度に密着せず、適度な距離感を保っているため、パイプ枕は通気性が優れています。
枕の通気性の良さは、そのまま清潔な状態につながります。
そのため、ダニの繁殖やカビの発生が起こりにくいのがパイプ枕の特徴です。
耐久性がある
パイプストローを取り出して指でつぶそうとすると、耐久性に優れていることが分かります。
力を加えても、形が変わることがないのです。
そのため、長期にわたって買ったばかりのころの使用感を維持することができます。
パイプ枕で知っておきたい3つのデメリット
リーズナブルに購入できる手軽さと品質の良さが魅力的なパイプ枕ですが、デメリットもあります。
ここでは3つの例をご紹介します。
吸湿性がない
合成樹脂でできているパイプストローには、吸湿性がありません。
プラスチックに水滴が落ちても吸水されないことをイメージすると、お分かりいただけることでしょう。
パイプストローが睡眠中にかいた汗を吸収してくれないため、汗は枕カバーのみで吸収することとなります。
枕カバーの負担が大きくなる分、こまめに洗濯をしないと、においや湿っぽさといった不快感が生じることがあります。
カサカサと音がする
パイプストローはかたい素材なので、睡眠中に頭を動かすと枕の中でぶつかり合い、カサカサと音がすることがあります。
それほど大きな音ではありませんが、音に敏感な人や寝つきが悪い人にとっては気になるものになるかもしれません。
柔らかい枕が好きな人には合わない
機能性や価格面が優れた枕でも、自分好みの使用感でなければ快適な睡眠はとれません。
その点で、羽毛や真わたのような柔らかい枕を好む人には、パイプ枕が合わない可能性があります。
初めてかための枕を使う人は、購入前にパイプ枕を実際に触ってかたさが自分に合っているかどうか確認することをおすすめします。
パイプ枕を長持ちさせる洗い方
パイプ枕は自宅で手軽に洗うことができます。
しかも、洗濯することで長持ちさせることも可能です。
ここでは、パイプ枕の基本的な洗い方と、ちょっとしたひと工夫についてご紹介します。
基本は洗濯ネットに入れて洗うだけ
パイプ枕の洗い方はとても簡単。
枕カバーを外した状態で洗濯ネットに入れて、洗濯機に入れるだけです。
ここで言う枕カバーとは、一番外側のカバーのことです。
パイプストローを入れているネット状のカバーからは中身を出さずに、洗濯ネットに入れましょう。
そうしないと、洗濯機の中で中身がこぼれてしまいます。
準備ができたら、あとは洗剤を加えてスイッチを押すだけです。
枕は知らず知らずのうちに汚れていることが多いので、洗濯機で洗うときは枕単体で洗うようにしましょう。
洗い終わった後は、脱水まで済ませてください。
最後は日当たりの良いところに干して、しっかり乾かしましょう。
ときどきパイプストローが入っているネットカバーを振って空気の通りをよくすると、効率的に乾かせますよ。
柔軟剤で静電気対策も
冬場を中心に、髪が長い女性は静電気が気になることがありませんか?
パイプストローはプラスチックで作られているので、静電気を作らないための対策をしておくのがおすすめです。
といっても方法は簡単。
洗濯の際に柔軟剤を加えるだけです。
柔軟剤というと、衣類をふんわりとした仕上がりにするイメージが強いですが、実は静電気を防ぐ働きも持っています。
静電気対策をすれば花粉もつきにくくなるので、花粉症持ちの人にもおすすめです。
洗う頻度は月1回を目安に
ほかの素材の枕と比べて清潔な状態を維持しやすいパイプ枕ですが、長持ちさせるためには定期的に洗うことを心がけたいものです。
頻度としては、月1回を目安にしましょう。
数か月も洗濯せずに使い続けていると、パイプストローに汚れが付着するほか、ネットカバーに湿気が溜まってカビが発生してしまうことがあります。
定期的な洗濯と言うと、面倒なことのように感じられるかもしれません。
しかし素材によっては、わざわざクリーニングに出さなければいけないものもあります。
そう考えると、洗濯機で簡単に手入れできるパイプ枕は手入れが楽と言えるのではないでしょうか。
まとめ
リーズナブルで手入れが楽で、しかも良い状態が長持ちするパイプ枕。
枕にこだわりがある人はもちろんのこと、こだわりがないから手軽に買えるものが良いというライトなユーザーにも人気です。
パイプ枕を長く使い続けたい人が多いことから、最近では中身だけを「詰め替え用」として販売しているメーカーもみられます。
実はこれがとても便利で、中身の入れ替えだけでなく、枕を高くするためのかさ増しにも使うことができます。
こうして自分好みにカスタマイズもできるパイプ枕。
気になる方は、一度試してみてくださいね。