夜になるとどうしてか不安になる…
不安になると落ち着かなくなる…
こんな感情に襲われることってありませんか?
もう眠るどころではない…頭の中は不安でいっぱい。。。
どうして夜になると不安に押しつぶされそうになってしまうのでしょうか。
心の問題のように聞こえますが、そこにはきちんと原因があったんです。
夜に不安になってしまう原因を突き止めて、不安を解消していきましょう。
夜、意味もなく不安になる原因とは?
実は寝る前になると、脳機能自体が低下することで感情のコントロールが鈍くなります。
そのため抑うつ(不安・イライラなど)が強くなってしまい、意味もなく不安になってしまうのです。
でも、みんながみんな抑うつ状態になっていない…ということは、脳の機能以外に他にも原因があるはずです。
どんな可能性が考えられるのかみていきましょう。
寝不足or睡眠が浅い
睡眠不足・睡眠が浅い状態が続くと認知機能が低下し、倫理的に考えたり、柔軟に対応する事が難しくなってしまいます。
そうすると、物事を正しくとらえる事ができず、イライラしたり憂うつになったりしてしまうのです。
また、夜に抱えた不安や心配事が朝まで頭から離れずモンモンとしている場合は、確実に眠りが浅く、普通は睡眠中にストレスホルモンが減っているはずなのですが、解消する事ができていません。
「寝たら忘れる!」とよく聞きますが、その人は眠っている間にストレスホルモンを減少させる機能がしっかりと働き、深く眠る事ができているのです。
体内時計の乱れ
体内時計の乱れは、感情をコントロールできない原因の一つということが、早稲田大学の研究(睡眠各デイリズムの規則性と家庭内暴力の頻度)で関係性があると考えられています。
体内時計を乱す主な原因は“光”
スマートフォンなどの液晶画面や、HDD機器のブルーライト、空気清浄器のライトなど、日中の光と同じくらい強い光を発しています。
それらを浴びることで睡眠不足などを併発し、気分障害などの症状を引き起こすことで、不安や感情のコントロールに影響しているようです。

悩みがある
もっとも多い原因ではないでしょうか。
人間関係・仕事・勉強・子育てなどなど…些細な悩みでも、考えれば考えるほど悪い方へと不安になり、その負のループで眠れない事はありませんか?
実際に私も悩み事が頭をグルグルして眠れない経験が多々あります。
そんな時にオススメなのが「ノートに書く」!!
“□時に○○を確認する”
“○○に△△を伝える”
なるべく具体的に書くことで、頭の中が整理できますよ。
もう一つ「頭を物理的に冷やす」!!
眠る時は副交感神経(リラックス)が優位になりますが、悩みがループしている時は交感神経(ストレス)が優位になって末端神経は冷たくなっています。
しかし、頭の中はグルグル悩みが巡っているので脳深部が熱くなってしまっています。
そんな時は熱さまシートなどで、物理的におでこや後頭部を冷やしてみてください。
日本睡眠学会では後頭部を冷やすことで、寝つきや睡眠継続時間が長くなったという結果が出ていますので、悩みで眠れない人は試してみてください。
睡眠の質をあげよう!
夜の不安や悩みは、睡眠不足と大きく関わってきます。
睡眠不足は、身体の不調だけではなく、心も蝕んでいってしまいますので、睡眠の質を上げてぐっすり眠れる身体作りをしましょう。
寝る前のコップ1杯の水
私たちの身体は体温が下がることで眠くなるようにできていて、睡眠中も汗をかいて体温が下がることで眠りが深まっていきます。
つまりしっかりと汗をかく事が、深い睡眠へと導くポイントとなりますので、常温の水をコップ1杯飲んで眠るようにしましょう。
キンキンに冷えた水は、身体が緊張して眠りが浅くなってしまうのでNGですよ!
液晶画面を見ない
スマートフォンやテレビなどの光は、脳が興奮し寝つきが悪くなってしまいます。
光をたくさん浴びてしまう事で、睡眠の質も下がってしまうので、本で活字を読むのがおすすめ!
何度も読んだことがある本は、脳を刺激しないのでスムーズに眠りに導いてくれますよ。
カフェインを控える
「コ―ヒーを飲んでも夜は眠れる」と言っている人は要注意。
寝つきに変化がなくても、実は睡眠は浅くなっているんです。
コーヒーが習慣になってしまっている場合は、コーヒー豆の粉末を枕元に置いておくだけで、香りのリラックス効果が得られるようです。
夜の不安から解放されるにはコレ!
悩みや不安の原因がはっきりしていて、そのせいで眠れない人には3つの解決策がありますので、参考にしてみてください。
日記を書く
不安になっている時は、悪い方に考えてしまってどんどん深みにはまってしまったり、小さな悩みが大きくなってしまっていることってないですか?
そんな時は、不安に思っている事や心配事を文字に起こしてみましょう。
具体的に書きだしてみることで、悩みや不安を整理したり、客観的に悩みや不安と向き合う事ができる事があります。
「あれ?こんなことで悩んでたんだっけ?」と落ち着いたりしますよ☝
これを繰り返しているうちに「今悩んでも解決しない!」と思えるようになり、以前より不安で眠れないということが減ってきました。
不安なことを聞いてもらう
これも効果的ですが、聞いてもらう人を間違えないようにするのもポイント。
不安を聞いてほしいだけなのに、否定的な回答をされることで、余計に負のループに陥ってしまう場合があります。
不安な場合は、聞き上手のプロ(カウンセラー・専門医)に聞いてもらうのがベストですよ。
没頭することを見つける
集中している時って、一瞬でも悩みや不安が頭から離れていませんか?
読書でもゲームでも運動でも何でもいいんです。
集中することで脳も疲れるので、不安による寝つきの悪さも解消できるので、没頭できる趣味を見つけてみましょう。
不安障害の可能性も…
不安障害とは、過剰な不安や恐怖に苦しみ、日常生活にも支障をきたす疾患です。
パニック障害・社会不安障害・全般性不安障害・恐怖症などの疾患もまとめて不安障害と呼ばれます。
性格(完璧主義・心配性など)やストレス、過去のトラウマなどから発症する事がある不安障害ですが、薬物療法が必要になる場合があります。
今回ご紹介した方法では改善しないという人は、不安障害を発症している可能性も考えられますので、専門医に相談してみた方がいいかもしれません。
まとめ
脳の機能により、夜は不安になったり、感情をコントロールしにくい状況に誰しもが陥っています。
何かを話し合ったり解決しようとする場合は、夜ではなく日中に行う方が良さそうですね。
具体的に不安に思うことや悩み事がある場合は、文字に起こしたり物理的に後頭部を冷やして、いったん冷静になってみましょう。
意外にも簡単に答えが見つかる場合もありますし、眠っている間にストレスホルモンが減少し、朝には少し落ち着いているなんてこともあります。
自分の性格に合った方法を試してみてくださいね。