反り腰というのをご存知でしょうか?
姿勢が正しく見えていても腰の部分が反っている方がいるのです。
反り腰の方が合っていない寝方をすると腰痛を引き起こしてしまう原因にもなります。
反り腰の方がしてはいけない寝方をご紹介していきます。
反り腰の人がしてはいけない寝方はこれ!
人は人生の1/3を布団やベッドの上で過ごしていると言われていますから、このことからも睡眠時の姿勢が腰に与える影響というのは無視できません。
そのため、特に反り腰の方は普段から寝方に気を遣わなければいけないのです。
反り腰の人がしてはいけない寝方は、次の2つです。
うつ伏せ
布団やベッドでうつ伏せになって本を読むときのことを想像してみてください。
あのとき腰と背中は大きく反っていますよね。
パッと考えるとうつ伏せに寝ると反り腰を改善できそうなイメージがありますが、これは全くの逆効果なのです。
仰向け
うつ伏せに比べて仰向けで寝るのは多くの人がやることですが、反り腰の人は仰向けに寝ると腰と布団の間に隙間ができてしまいます。
そのため腰だけ浮いた状態で寝ることになり、余計に腰に負担がかかり症状が悪化してしまうのです。
だからといって、腰と布団の間にタオルやクッションを入れて隙間を埋めたとしても、今度はタオルやクッションによって腰が下から押し上げられる形になることがあり、これも反り腰を悪化させる原因となるので注意しましょう。
そもそもどうして反り腰になるの?原因とは?
反り腰の人にとっては、睡眠時の姿勢と同じくらい反り腰になってしまう原因は気になる部分でしょう。
生活の中を細かく振り返ってみると反り腰になる原因は様々あるのですが、その中でも最も身近なものを4つご紹介します。
デスクワーク
社会人になると学生時代と比べてデスクワークによって、椅子に座っている時間が長くなってしまう人が増えます。
反り腰になる原因のひとつに背骨、股関節、骨盤をつないでいる「腸腰筋」という筋肉の衰えがあげられるのですが、椅子に座っている時間が長くなると腸腰筋が衰えてしまうのです。
歩き方の悪さ
普段から自分の歩き方を意識している人はモデルや芸能人くらいではないでしょうか。
特に意識せずに歩いていると、人間はなるべく自分にとって最も効率的な歩き方をするようになっています。
そのため中には足をあまり上げずに歩いている人がおり、これも腸腰筋を衰えさせてしまう原因なのです。
ハイヒールによる姿勢の悪化
女性の中にはハイヒールを日頃から履いているという人も多いですが、ハイヒールを履くとつま先に体重がかかってしまう分、バランスをとるために腰が反ってしまうのです。
そのため、反り腰は男性よりもハイヒールを普段から履く女性の方が多いといわれているのです。
うつ伏せでの読書やスマホいじり
上でも説明したましたが、反り腰にとってうつ伏せは最悪の姿勢であるとともに反り腰を引き起こしてしまう原因でもあります。
特に最近ではスマートフォンが普及し、暇さえあればスマートフォンをいじっているという人も増えており、もしうつ伏せでスマートフォンをいじる癖がついている場合には危険です。
あなたも反り腰かも!?チェックしてみよう!
反り腰になってしまう人の中には、「姿勢を良くしよう!」と意識しているのにも関わらず実は反り腰になっているという人も多く、自分では気づかないケースがあります。
次のチェック項目に何個あてはまるか確認してみましょう。
3つ以上あてはまる場合には、反り腰である可能性が非常に高いです。
- 腰を反るのが辛い
- うつ伏せの姿勢が辛い
- 寝返りをうつのが辛い
- 仰向けになると腰が痛い
- 朝起きると腰が痛い
- 長時間立っていると腰が痛い
- 痩せているのにお腹だけ出ている
- 内股である
- O脚である
- 外反母趾である
- 妊娠中である
- ハイヒールを好んで履く
- 悪いものを食べたわけでもないのに、突然おなかを下すことがある
- 背中、お尻、踵を壁にしっかりとつけると、腰と壁の間に拳が入るくらいの隙間ができる
反り腰の方が腰痛になりにくい寝方は?
3つ以上の項目に当てはまった方は反り腰である可能性が高く、もしかすると普段から腰痛に悩まされているかもしれません。
最後に反り腰の方が腰痛になりにくい寝方を紹介します。
横向き寝で寝る
最初の部分で、反り腰の方がしてはいけない寝方として「うつ伏せ」「仰向け」の2つを紹介しました。
そのため、反り腰の方が腰痛になりにくい寝方は必然的に「横向き」ということになります。
実際に反り腰の方にとっては、横向きが最も腰に負担がかからない姿勢なのでおすすめです。
横向きになり、膝と背中を軽く丸めるような姿勢になると尚良いです。
膝の下にクッションをいれて仰向けで寝る
仰向けは反り腰の方にはいけないといいましたが、仰向けで寝るのが癖になっている人は、いくら横向きで寝始めても、寝返りをうって仰向けになってしまうことも多いでしょう。
そういった場合には仰向けになった状態で膝を軽く曲げ、できた隙間に丸めたタオルを入れるようにしましょう。
こうすることで仰向けに寝ても腰への負担が和らぎます。
間違ってもタオルを「腰の隙間」には入れないようにしましょう。
まとめ
普段普通に寝ていると思っていても腰が痛いなどの症状がでているかたは反り腰を疑った方がいいかもしれません。
自分でも気づかないうちに反り腰になっていてだめな寝方をしてしまっている可能性があります。
一度自分が反り腰に当てはまるのか確認し、当てはまる場合は腰に負担がかからない寝方で寝るようにしましょう。