夕方になるとどうしようもなく眠い…
昼寝をしたことで、夜に眠れないなんてことありませんか?
これって病気?それとも衰え?
夕方になると眠くなってしまう原因と対策についてご紹介していきたいと思います。
夕方に眠い3つの原因とは?
夕方に眠くなってしまう大きな原因は3つ。
自分に当てはまる症状を探してみましょう。
体力低下
「え?そんなこと?!」と思うかもしれませんが、自分が思っている以上に体力が低下している可能性があります。
年齢的に若い時に、疲労感を感じてバタンと眠ってしまったことってありますよね。
それと同じであの時ほどの疲労感を感じていなくても、身体が疲れて眠くなってしまっている場合があります。
もともとの体力や生活環境にもよりますが、「こんなことで…」と思うようなことで、体力を消耗しているのかもしれません。
自律神経の乱れ
自律神経とは〈交感神経〉と〈副交感神経〉によってバランスを保っています。
簡単に説明すると、交感神経とは活動するのに必要な神経やストレスを感じると活動する神経で、副交感神経はリラックスしている時や心身を休める時に活動する神経です。
つまりオンオフを区別するための神経というわけです。
この2つの神経(以下自律神経)のバランスが崩れることで、夕方の眠気に繋がっている可能性があります。
オンオフが上手くいかないと、夜寝ているうちに活発になる副交感神経が働かず、交感神経が優位になってしまう事で常に神経が緊張している状態になってしまいます。
想像しただけでも疲れちゃいますよね…
睡眠不足
夜型の生活になっていませんか?
人の体温は1日の中で1~1.5℃ほど変化し、体温が低くなった時に眠くなる仕組みになっています。
つまり、活発に活動する日中から夜にかけて体温は高くなり、寝る時間に体温が下がって眠くなるのですが、この時間が乱れている人は夕方に体温が低くなり眠くなってしまいます。
原因別眠気対策!
先ほどご紹介した“夕方に眠い原因”に当てはまる原因や、可能性を見つけることは出来ましたか?
続いては、各原因の眠気対策を見ていきましょう。
体力低下による眠気対策
食生活の見直し
カリウム・アミノ酸を含む食事がおすすめです。
- ひじき
- ごま
- パセリ
- アボガドなど
- 牛乳
- 卵
- 肉
- 魚など
また、決まった時間に食事を摂ることも、規則正しい生活習慣を身に付けるにはポイントとなってきます。
適度な運動
“適度に毎日”というのがなかなか難しいところですが、室内でのストレッチでもOK!
まずはストレッチから始め、ウォーキングやジョギングに挑戦してみてはいかがでしょうか。
体力を付ける一番の方法は“走ること”
ジムなどでお金をかけなくてもいいんです!
手軽な運動で体力向上を目指してください。
自律神経の乱れによる眠気対策
ストレス軽減
もっともストレスを感じる・悩んでいることは“人間関係”が多いですよね。
生きていく上でどうしても避けられない事なので、一人で抱え続ける事はNGです!
人に話す事(心療内科含め)が大切ですが、どうしても話しにくいという人には、ノウハウ本がおすすめです。
自分自身の悩みに当てはめて読み進める事ができるので、「こんな対処法があるのか…」と、いろんな角度から解決策を見出す事ができますよ。
リラックス
もっとも必要でもっとも難しいことかもしれませんが、オススメとしてはアロマや低温の湯船(37℃前後)に長い時間浸かるといった対策も効果的です。
物理的にリラックス効果を得ることで、その時間は心身ともにリラックスできるので、リラックスしている時間を少しずつ長くしていくことで、ストレスの軽減にも繋がっていきます。
睡眠不足による眠気対策
体内時計を正常に戻す
メリハリのない生活をしているとどうしても、自律神経のオンオフが上手くできずに、睡眠不足に陥りがちです。
どうしても夕方に眠くなってしまう人は、20分程度の睡眠で起きるようにしましょう。
睡眠の質を上げる
睡眠環境はしっかり寝るための環境になっているでしょうか?
- 寝る前のスマートフォンの使用
- 寝室の空気清浄器や電子機器のライト
- 身体に合っていない寝具
睡眠の質を上げるには上記のダメポイントを改善する事が大切です。
夕方に眠いのは病気の可能性も?
可能性として考えられるのは〈低血糖症〉です。
血糖値は変動している数値で、70~120mg/dlが正常の変動幅ですが、低血糖症の場合変動幅が超えて低い方に傾いてしまいます。
外因性の原因としては糖尿病治療薬・アルコール摂取・抗不整脈薬などによるもので、内因性の原因としては胃切除後のダンピング症候群・胃下垂・インスリン感受性の高い人などが挙げられます。
普通の健康診断ではなかなか異常が表れない事がありますので、以下のような症状がないかチェックしてみてください。
- 夜眠れず、急に日中に眠くなる
- 砂糖入りの食べ物やお菓子をよく食べる
- 炭水化物が好き
- 中性脂肪の数値が高くなってきた
- 食事は変わらないのに太ってきた
- 疲れやすくなってきた
- 眠りが浅く、目覚めが悪い
- 肉や魚をあまり食べていない
これらの症状に当てはまる人は、低血糖症を疑って調べてもらうようにしましょう。
まとめ
夕方に眠くなってしまう原因は見つかりましたか?
基本的には病気などの心配はありませんが、自律神経の乱れや睡眠不足などが続くと、将来的に健康被害が出てくることが想像できます。
また、体力の低下による衰えが原因の場合も、将来健康的な生活を送るために気を付けておくことが大切です。
夕方の急な眠気は低血糖症が隠れている可能性もありますので、チェック項目を確認してから病院を受診し、正しい検査をしてもらうことで原因を追究する事ができます。
私たちの身体は朝起きて、活動して、夜眠くなるというサイクルが出来上がっています。
そのサイクルが乱れているということは、何らかの原因やSOSが出ている証拠なので、原因を探って改善するようにしましょう。