不眠症の人にとってはなじみ深いかもしれない、「メラトニン」。
このメラトニンは、眠気をもたらす効果があるとよく言われますが、実はそれだけではなく、恋愛にも影響している可能性があります。
今回はそんなメラトニンの恋愛との不思議な関係を書いていきます。
睡眠ホルモンと呼ばれる「メラトニン」
眠りのホルモンとも呼ばれる「メラトニン」について知っていますか?
なんとなく聞いたことがある!って方も多いのではないでしょうか。
メラトニンは脳の中心部、松果体(しょうかたい)というところで作られます。
夜になり、太陽の光が体に当たらなくなると「寝る時間だよ~」と、まるでお母さんのように体の色んな部分に指令を出します。
その指令がしっかりと体の色んな所に届くと人は眠くなるのです。
真夜中の午前3時頃、メラトニンの分泌はピークを迎えます。
朝の光が射す頃には分泌がかなり減って今度は「起きて」という指令に切り替わります。
メラトニンが正常に分泌されないと眠りの質に影響するとても大切なホルモンなのです。
実は「睡眠ホルモン」ではなかったメラトニンの真実
眠りに欠かせないホルモンと言われるメラトニンですが、夜行性の動物にとってはどうでしょうか?
夜行性の動物はメラトニンの分泌が増える夜になると活動が活発になります。
あれれ?
人間と逆ですよね。
だって夜行性だもの(笑)
実はメラトニンは夜を教えてくれる体内時計ホルモンであって、眠りのホルモンということではないのです。
朝と夜を教えてくれるホルモンなんですね。
そんなメラトニンは日照時間によって分泌量が変化するんです。
なので体内時計というだけでなく、なんと季節も教えてくれるのです。
地球で生きる生物は太陽の光のエネルギーに依存して生きています。
例えば、植物は夏の太陽の光を浴びて光合成をして成長して秋に葉をおとして冬の寒さに備える・・・
こんな風に命あるものは、メラトニンの分泌で昼と夜を区別して季節を感じて生きているんです。
メラトニンは「恋愛に影響するホルモン」でもある
体内時計ホルモン・メラトニンですが、
なんと!!
実は恋愛にも影響します!!
これはかなり大事な話ですよね!(笑)
ところで、動物には発情期というものがありますよね?
それと何か関係があるのかというと・・・。
そうなんです、メラトニンは生物の繁殖期や成熟の時期なども決定する作用がある、恋愛に影響するホルモンでもあることが動物実験により証明されています。
エスキモーの女性は冬になると・・・
エスキモーの女性は冬になると生理が止まることがわかっているそうです。
それはなぜなのか・・・
冬に妊娠すると単純に計算して赤ちゃんは9月~10月月頃に産まれますよね。
すると小さな赤ちゃんが冬を越さなくてはならなくなります。
想像を絶する厳しい冬を過ごすエスキモーに人たちにとって、そんな環境で赤ちゃんを育てることは容易ではないでしょう。
まるで人間が生きて行く上での防衛本能のようですね。
冬になり暗い時間が長くなるとメラトニンが分泌され、女性の生理を止めているのです。
もちろんそれはちょっと昔の話で、電気が通電してからは、年中活動できるようになったので、最近はそこまでの影響はないようです。
メラトニンがアバンチュールの原因かも?
春はぽかぽか陽気が心地よく、日照時間も長くなりだします。
そうするとメラトニンの分泌が少なくなります。
メラトニンの分泌が少なくなると、性腺抑制作用が弱くなります。
するとなんか新しい出会いが欲しくなっちゃって、子孫を残したい気分になっちゃって新しい恋が始まるのです。
春になると、うきうきするのは気候のせいだけでなく、メラトニンが深く影響しているんですね。
今度は夏が近づくと日照時間がさらに長くなり、メラトニンの分泌がさらに低下します。
そうなってくると性腺(生殖細胞を産生する器官)を刺激して、恋したい気持ちが更に強くなります。
夏にアバンチュールを求め、ワンナイトラブが多くなるのも、恋愛ホルモンでもあるメラトニンの影響があるわけです。
そして秋になって日照時間が短くなり、メラトニンの分泌が増えてくると、性腺抑制作用が起こって、なんか別れたい気持ちになってしまいます。
秋ってなんか別れるカップルが多くなるのも、うなずけます。
まとめ
メラトニンという物質が人が生きる上でとても影響があるということがわかったと思います。
睡眠だけでなく、季節を感じたり恋愛の時期を感じる・・・。
睡眠だけではなく、恋愛ホルモンでもあるのです!
なんかちょっとロマンチックですよね☆
季節とメラトニンを理解すれば恋愛上手になるのも、夢ではありませんね。
メラトニンについてもっと詳しく知りたい方は、この記事をご覧ください↓