特に何をしたわけでもないのに、なんとなく調子が悪い…そんなことありませんか?
例えばこんな不調…
- 朝、疲れが残っている
- 午前中、なかなか調子が上がらない
- 頭痛やめまいを感じることがある
- 肩こりがひどい
- 胃腸の調子が悪く、吐き気やむかつきを感じることが多い
- 足や手などが冷えてつらい
- 便秘や下痢にいつも悩まされている
- 寒暖の急な変化や気温の変化に弱い
- 無性にイライラしたり訳もなく悲しくなったりすることがある
思い当たることが多い方は、自律神経のバランスがくずれているのかも。
そしてその自律神経のバランスの乱れは、なんと睡眠不足からきています!
この記事では、
「睡眠と自律神経の関係」
について書いていきます。
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」がある
そもそも自律神経って良く聞くけどどんなものなんでしょうか?
自律神経は全身にくまなく張り巡らされていて、内蔵の動きや体温、血圧、血流、呼吸、代謝などをコントロールしているんです。
言ってみれば、心臓が動くのも、胃腸が消化や吸収をするのも、汗をかくのも、みんな自律神経のおかげ。
そのように安定した生命活動を送るために働く自律神経には「交換神経」と「副交感神経」の二種類があります。
“緊張モード”な交感神経と“リラックスモード”な副交感神経
交感神経とは心身を“緊張モード”にシフトする神経のこと。
「頑張るぞー!」って時に高まって、力を絞りだせるように働いてくれます。
一方、副交感神経とは心身を“リラックスモード”にする神経で、くつろいでいる時に働いてくれます。
つまり、基本的には、日中、仕事や家事などで忙しくしている時は交感神経の働きが高まり、
帰宅後、くつろいでいる時は交感神経の働きが落ちて、代わりに副交感神経の働きが目立つようになるというわけです。
「副交感神経をアップさせればよく眠れる」は間違い!?
実は、もともと睡眠時の副交感神経はそんなに働いてないません。
交感神経と一緒に副交感神経も休んでいます。
そして、多くの方が誤解している点があります。
実は副交感神経はそんなに大きく上がったり下がったりするものではないのです。
副交感神経はわりと一定のレベルを保つようにセットされていて、その働きを引き上げようと思ってもそんなに上がらないようになっています。
では、どうすれば自律神経を落ち着かせて、睡眠に役立てることができるのでしょうか?
良質な睡眠のカギは交感神経
交感神経であれば、ある程度コントロールが可能です。
どうやってコントールするのかというと、その方法は、いたって簡単!
それは、「リラックスする」だけです。
目の前のことに夢中になったり、興奮したり、イライラや怒りを募らせるような状況をできるだけ避けましょう。
日中の活動で高まった交感神経を、寝る前までにしっかりと落としておくことが大切です。
交感神経がちゃんと休まっていれば寝つきもよくなりますし、睡眠中に体のさまざまな活動が抑えられてしっかりと心身を休めることができます。
すなわち、交感神経を十分に休息させることが、ぐっすり眠れることへとつながるわけですね。
交感神経が興奮したままだとどうなる?
逆に睡眠時に交感神経が興奮したままの状態だと、どうなると思いますか?
当然、寝つきも悪くなるし、睡眠の質も悪くなります。
気持ちの高ぶりがなかなかおさまらず、不眠傾向が現われてくることも…。
しかも、こうした睡眠不足によって交感神経がしっかり休めていない状態が続くと、体のさまざまな活動をコントロールする機能がだんだん弱まってきてしまいます。
その結果、冒頭でも紹介したようなもろもろのプチ不良が現われてくることになります。
神経にも休息を!
神経にだって休息は必要なんです。
ろくに休まずにほとんど不眠不休のような状態で働き続けていては、コントロールが利かなくなってきても当然ってわけです。
まとめ
なんとなーく調子が悪い…なんていう日常的なプチ不調。
「リラックスする」という非常に簡単な方法で解決できます。
みなさんも、もし日常的に不眠やプチ不調を感じているならば、1日1日、交感神経を十分に休めるような生活習慣をちゃんと身につけていきましょう!