生理前や生理中は眠気がすごくて悩む人も多いと思います。
なぜ生理の時は眠たくなるのでしょうか?
生理前の眠気は原因を知って、上手く付き合っていくことが大切です。
寝ても寝ても眠い…。あなたはいつ眠気を感じる?
生理前の日中にやってくる睡魔で多くの女性が悩んでいます。
主に生理の2~3日前と生理開始直前に強い眠気を感じる人が多いようです。
生理前は、寝ても寝ても眠いんですよね…。
また、生理中や排卵日にも生理前ほどではないですが、眠気を感じる人もいます。
生理前は不眠になる場合もある
排卵期から生理前までは深部体温が0.3~0.5ほど上がります。
そうなると、夜になっても深部体温が下がらないので、「日中眠いのに夜は眠れない」という不眠パターンに陥る可能性もあります。
この夜の睡眠の質の低下が日中の眠気をさらに強くしてしまっているのです。
二つのホルモンが眠気に影響を及ぼします。
まずはこの2つのホルモンについて簡単に説明します。
- エストロゲン…肌や髪の新陳代謝を促す。ストレスを軽減させる。
- プロゲステロン…子宮内膜を守る働きをする。不眠の原因。
生理の約2週間前になると、エストロゲンが減って、プロゲステロンが増えてきます。
そうすると、ストレスに対抗するエストロゲンが減少してしまうので、生理前にイライラしてしまったりします。
エストロゲンは睡眠時間を前に進ませてしまい、プロゲステロンは後退させてしまいます。
ですので、
- エストロゲンの影響が大きい生理は「早寝早起き」
- プロゲステロンの影響が大きい生理は「遅寝遅起き」
このようになりやすいのです。
また、プロゲステロンによる影響が強いと、眠れないだけでなく、
- 情緒不安定
- 不安
- だるい(倦怠感)
- 頭痛
- 腹痛
などの症状も出てきます。
生理前の眠気対策には東洋医学の力を利用しよう!
生理前の眠気は生理現象なので、いたしかたないと言えます。
ですが、仕事や家事など、眠気をどうにかしないといけない場合があります。
生理からくる眠気のような症状には、西洋医学ではなく東洋医学の方が適しています。
漢方薬の力を借りる
東洋医学と言えば漢方です。
効果は人によりけりですが、試してみる価値はあるともいます。
生理前におススメの漢方薬を紹介していきます。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
疲れやすい方の生理痛、生理不順に
桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
・桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
体力は普通で便秘しがちの方の生理不順、月経困難症、生理痛などに
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
比較的体力がある方の生理不順、生理異常に
加味逍散(かみしょうようさん)
・加味逍散(かみしょうようさん)
体力は普通で肩こり、疲れやすい、精神不安、便秘傾向のある方の生理不順、月経困難などに
眠気覚ましのツボを刺激する
眠気覚ましのツボとして有名なツボは、
- 天柱(後頭部の髪の生え際と首の骨(頸椎)のぶつかるところ)
- 上星(鼻の頭から真っ直ぐ上に、前髪の生え際から約1cm上のところ)
- 通天(目頭から頭頂部に向かってまっすぐ上に行き、百会から指2本分下がったところ)
- 風地(天柱から生え際の耳の方に移動し、指3本文置いたところ)
- 晴明(左右の目頭から人差し指1本分、額に向かったところ)
などがあります。
昼寝をする
どうしても、眠気がおさまらない場合の一番の対策としては、「眠ること」です。
お昼休み、アイマスクなどをして、15分ほどお昼寝しましょう。
正直、漢方薬やツボを刺激するより、一番効果がある方法だと思います。
トイレで1分間目を瞑るだけでも全然違いますよ。
まとめ
生理前や生理中の眠気の対策として、漢方やツボを記載しましたが、
正直な所、生理中の眠気対策としては決定的なものではないと個人的には思います。
なぜならば、この眠気は「人間の生理現象と同じ」ようなものだからです。
これを解決するための一番の方法は眠くなったら「眠る」。
これが一番だと思います。