冬になると、気分が落ち込む…。
寒くなるにつれ、いつもゲンナリする…。
もしかしたら、その症状、
冬限定の【冬季うつ病】、別名季節性うつ病かもしれません。
この記事では、冬季うつ病になる原因と対策を書いていきます。
女性に多い!冬季うつ病の症状とは?
このうつ病の症状は、秋から冬にかけてうつ病のような状態に陥り、春になると気持ちが上向きになり、夏になると、正常な状態になる非常に特徴的なうつ病になります。
特に女性が冬のうつ病に陥る割合が大変多いです。
また、抑うつ気分、不安感、ボーっとしてしまうといったうつ病の症状の他に、過眠、過食、炭水化物渇望といった、うつ病ではあまり見られない症状が現れる特徴があります。
冬季うつ病になる原因は一体何なのか?
夏はぜんぜん大丈夫なのに、冬になるとものすごく気分が落ち込んでしまい、うつ病のような症状になってしまう冬季うつ病。
この原因は一体何なのかというと、一番の原因に考えられるものは、日照不足によって生じる生体リズムの異常が大きな原因です。
簡単に言いますと、季節によって日の長さが変わりますよね。
その影響で、体内時計に異常をきたしてしまうのが原因になります。
一種の概日リズム睡眠障害のような形ですね。
対策や改善策には【高照度光療法】が一般的
この季節性うつ病を治療するのにうってつけな治療法は、「高照度光療法」になります。
1日のうちのある時間帯に数十分から数時間程度、患者に高照度の光を照射する治療法
通常は早朝や夕方に1~2時間程度2500~10000ルクスの光を浴びる治療を行います。
この冬季うつ病には、この高照度光治療法の効果は早い段階でみられ、早い人だと1週間程度でうつの症状が改善されることが多いです。
ただし、この治療法を途中で止めてしまうと、再発してしまう可能性が高いので、冬の間は連続して、光を浴びた方がよいとされています。
どこで高照度光治療を受けれるのか?
一般的には睡眠専門の病院や、精神病院で治療が可能になります。
この装置はどういうものかというと、蛍光灯を並べたものになります。
種類も様々で、天井、壁などに蛍光灯が埋め込まれた部屋や、卓上の物、また、家庭の使用に便利な携帯タイプもあります。⇓
高照度光療法は体に悪くないのか?副作用は?
人工的な光を浴びるわけですから、なんらかの副作用があるのではないか?と思うと思います。
可能性は低いのですが、高照度光療法を行った場合、うつの反対の症状、躁状態になることがあります。
躁状態とは、気分が著しく高まり高揚してしまう状態のことです。
また、眼精疲労、頭痛、倦怠感、いらいら感、吐き気などの症状があることも。
このような状態になったら、すぐさま光を浴びるのと中断しましょう。
まとめ
このように冬季うつ病は、【光】というのが大きく影響している病気になります。
もし、冬になるといつも気分がゲンナリしている場合は、このうつ病の可能性があります。
朝はしっかり目覚めてカーテンをあけて、沢山の太陽の光を浴びましょう!
また、なかなか光を浴びれないのであれば、携帯型の照射機を利用するのもいいと思います。