あなたは夜寝ているときにふと目覚め、体が動かない!はたまたその時に霊を見た!
という、いわゆる「金縛り」の経験はありませんか?
色々なテレビ番組でも、怖い話しによく出てくることから怖いイメージが定着している「金縛り」。
今回は、そんな金縛りを、科学的な視点からお話ししたいと思います。
金縛りはどんな人がなりやすい?
目は覚めていても、体が全く動かない金縛り。
普通なら、動くのが当たり前の体が動かないとなると、それだけでパニックになってしまいそうになる人もいるのではないでしょうか。
この現象、睡眠中にあることが起こり、あらわれていることが科学的に分かっているのですが、
特に体質や性別・年齢などは関係なく、思春期の頃に体験する人もいれば、子供の頃に体験する人、成人してから…と、どのタイミングでも体験することがあり、成人するまでに、約半数近くの人が体験するものだそうです。
なので、決して異常なことなどではありません。
科学的視点からみた「金縛り」の原因
まず、この「金縛り」という現象は、夢を見る浅い眠りの段階とされている、レム睡眠中に起こることが分かっています。
医学用語では「睡眠マヒ」と呼ばれている現象です。
このレム睡眠中は、脳は起きている時と同じように活動しており、体は動かないように弛緩しているのです。
この時に、何らかの拍子で目が覚めてしまうと、「体が動かない」となるのです。
こうして科学的に説明すると、ただ体が動かなかっただけの金縛りを体験した人は、そうなのか。
と納得されるでしょうし、霊や非現実的な何かを見たという体験をした人は納得できないことでしょう。
金縛りの霊は本物?
夜中に物音がたり、気配を感じて、実際の人間の強盗なんかに遭遇してしまうことのほうがよっぽど怖い気がするのですが、やはり得体の知れない「霊」というものも恐怖ですよね。
実際、この世に霊が存在するのかどうかはわかりませんが、金縛りで見たとされる霊は、
「老婆が布団の上に乗っていた」とか「女の人に首を絞められた」など、
だいたい決まった、「パターン化」されているものが多いものです。
レム睡眠中の脳は、夢を見るときでもあり、活発に活動しているので、
そこで無意識のうちに色々と想像すると、知覚のなかに投影され、現実とゴチャゴチャになってしまうのではないかと考えられています。
金縛りの話しでよくあるシチュエーションがインプットされ、そのイメージが投影される…という具合に。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
寝ている間にも、脳は活発に活動し、色んな影響を与えています。
私も過去に一度だけ、金縛りを体験しましたが、霊的なものは何もなく、相当な怖がりにもかかわらず次に気が付いた時は朝でした。
もし、金縛りを体験した時は、くれぐれも怖いものを想像しないでくださいね。