真夜中に部屋に響く不気味な音、ギシギシ、ギリギリ、カチカチ……
そう。歯ぎしりです。
家族の人に、怖がって起こされたり、指摘されたことはありませんか?
本人は全く気付かない歯ぎしり。
実は睡眠にも影響があります。
朝起きて、しっかり寝た感じがしない人、からだに不調を抱える人は、もしかしたら歯ぎしりが原因かも知れません。
ひとつだけじゃない「歯ぎしり」の種類
ふと夜中に目覚めたとき、家族が発する不気味な音を、聞いたことありませんか?
はたまた、発しているのが自分で、朝指摘されたということは?
実は私も、子供の頃に頻繁に歯ぎしりをしていて、朝起きたときに母親によく言われていました。
本当に不思議なことに、全く記憶がなく、指摘されてもどうしようもないんですよね。
この、無意識的に行われる歯ぎしり、いくつか種類があります。
- 「ギリギリ型」
- 「カチカチ型」
- 「無音型」
ちなみに、私の場合は、ギリギリ音を発する「ギリギリ型」でした。
起きているときに、ギリギリと音をたてようとしても、上手く鳴らないのに器用なものですね。
自分でもびっくりです。
カチカチ、ギリギリ歯ぎしりの違いって?
勝手に名付けてしまいましたが、私のようにギリギリと音をたてる歯ぎしりは、上下の歯を擦り合わせるもの。
カチカチ音をたてるものは、上下の歯を小刻みに噛み合わせているもの。
音のないものは、噛み締めるだけのもの。
個人差はあるものの、歯ぎしりの1回の長さは7~10秒程度。
時には数分間も続く場合もあるようで、これが断続的に何度も繰り返されるそうです。
これは、周囲の人にはつらいものがありますね。
だから、音を発する歯ぎしりだけが悪いのかというと、そうではなく、音のない歯ぎしりにも共通する、からだに悪い影響があるのです。
歯ぎしりが起こす身体への影響
軽く噛んで上下の歯を擦ってみても、音は鳴らないですよね。
音を発するには、相当な強い力で噛み合わせているのです。
音のない歯ぎしりもそう。
かなり強い力で噛み締めている状態なのです。
共通する影響は、この噛み合わせが顎の骨を振動させて、脳を刺激し、眠りが浅くなることがあるということ。
また、長期間の歯ぎしりの摩擦で、歯がすり減ったり、歯肉のダメージ、顎関節症や肩こり、偏頭痛など、症状は様々。
虫歯の治療で行った歯医者さんに、歯の異常やすり減り具合から、歯ぎしりを指摘されることもあるそうです。
歯ぎしりの治し方にはマウスピースを
自分では気付くことが出来ず、本人や周囲の人の安眠までも妨げてしまう歯ぎしりは、レム睡眠や、ノンレム睡眠などの、眠りの段階には関係がなく、どのタイミングでも起こってしまいます。
治療としては、噛み合わせを正しくするためのマウスピースや、咬合調整器具を使うことになります。
また、この厄介な歯ぎしりの原因は、ストレスが多いといわれています。
改善の方法として、歯ぎしりの原因となっているストレスを突き止めることも重要です。
まとめ
いかがでしたか?
熟睡している深い眠りの最中のことと思っていましたが、そうとは限らないんですね。
周囲の人も、自分も、安眠が妨げられているのなら、ぜひとも原因を突き止めて、歯ぎしりのない快適な睡眠を手に入れたいですね!