緊張と眠気は相反しているような気がしますが、緊張すると眠くなってしまうという悩みを抱えている人がいます。
どうして緊張すると眠くなってしまうのでしょうか?
緊張と眠気の関係や、眠気の対処法・予防法をご紹介していますので、眠気に悩まされている人は是非試してみてください!
緊張と眠気の関係性
緊張とは言い換えてみれば“ストレス”
ストレスがたまると脳から「睡眠を抑制する作用」が分泌されるようになります。
じゃあ緊張と眠気はやっぱり関係ないじゃん!?
と思ってしまいますが、このストレスによる睡眠抑制ホルモンの影響で、夜寝つきが悪くなったり、睡眠が浅くなったりして、慢性的な睡眠不足の状態に陥ってしまいます。
1日の疲労は睡眠時に解消されるのが通常ですが、慢性的な睡眠不足の場合脳に疲労が蓄積され、常に眠気を促すようになってしまうのです。
ストレスがないのに日中眠くなってしまう人は、睡眠障害の可能性が考えられます。
他にも無呼吸症候群など、質の良い睡眠がとれていないことが原因で、慢性的な睡眠不足に陥っている可能性もあります。
眠気の対処法
緊張と睡眠の理屈は分かったけれど、今この眠気をどうにかしたい!!
と言う人におすすめの、眠気対処法をみていきましょう。
1分仮眠
仮眠と言うよりも“1分目を閉じる”
これを試してみてください。
外からの情報をシャットアウトすることで、脳を休ませることができ、疲労回復が期待できます。
どうしても眠くてしょうがない場合は、20分だけ仮眠をとりましょう。
20分以上の仮眠は、夜の就寝に影響を及ぼすのでNGですよ。
ガムを噛む
ガムを噛むと一定のリズム運動を行う事ができるので、神経細胞が活発になり脳や身体が目覚めてくれます。
スポーツ選手が実践していることでも有名な方法ですね。
光を浴びる
日中の光は睡眠ホルモンを減少させる効果があります。
眠い状態で日中の光を浴びることで眠気を和らげる効果もあるので、デスクワークの方は一度窓を開けて光を浴びましょう。
背筋を伸ばす
背筋を伸ばすと体温が上がります。
体温が下がることで眠気を引き起こすので、背筋を伸ばして体温を上げましょう。
耳を引っ張る
耳にはたくさんのツボがあるので、耳たぶを軽く揉んだり引っ張ったりすることで体温が上がり、眠気を取る事ができます。
カフェインを摂る
カフェインが眠気に効果的なのは有名ですが、実は、脳に溜まった睡眠物質の働きをブロックしてくれる作用があるんです。
なので、慢性的な睡眠不足を解消するためにも、夜のカフェイン摂取は控えるようにしてくださいね。
眠気の予防法
これから大事な会議…テスト…という前で眠くならないためにも、眠気の予防法も合わせてご紹介していきます。
筋弛緩法
ぎゅっと力を入れて一気に力を抜くという方法を、筋弛緩法と言います。
- 全身の力を抜く(座っていても仰向けで寝ていてもOK)
- 両手を5秒間強く握る
- 全ての力を一気に抜いて、30秒間リラックスする
- この動作を2~3回繰り返す
力を入れる(交感神経)力を抜く(副交感神経)動作で、自律神経のバランスを整える効果があるので、自律神経の乱れで睡眠不足になっている人におすすめです。
夕食の時間
就寝3時間以内に食事をしてしまうと、身体は寝ているのに、胃に食べ物が残っていることで消化が始まります。
消化中は身体は起きている状態なので、睡眠が浅くなったり寝つきが悪くなってしまいます。
入浴時間
体温が下がることで眠気を感じるので、就寝1時間前の入浴がおすすめです。
39~40℃のぬるま湯で20~30分の入浴時間がもっとも、良い睡眠を誘ってくれます。
目薬や洗顔、歯磨き
即効性があり、物理的に目を覚ます方法です。
洗顔がもっとも効果的ですが、女性はメイクをしている場合が多いので、歯磨きもおすすめです。
歯茎を刺激することで睡眠ホルモンを減少させることができるので、眠い会議の時間もこれで大丈夫ですよ。
緊張をほぐす方法
緊張やストレスを解消することで、慢性的な睡眠不足を解消し、日中の眠気も改善する事ができます。
深呼吸
ストレスを抱えている時は呼吸が浅くなっています。
そういう時は深呼吸をしましょう。
深い呼吸は副交感神経を優位にして、ストレスを軽減する事ができます。
運動
規則的で継続的にする運動がおすすめです。
ヨガやストレッチ、階段の上り下りや散歩が効果的です。
緊張していると自覚する
周りの人がひどく緊張している時に、自分の緊張が消えて冷静になることってありませんか?
まずは“緊張している”ということを自覚して、客観的に自分を見つめてみましょう。
ツボ押し
◆神門(シンモン)
効果:精神的な緊張をほぐして、イライラした気分を鎮めてくれます。
場所:手のひら側の小指側の手首の少しくぼんだ場所。
押し方:反対の手の親指でツボを押し、残りの指で手首をつかみます。
“痛気持ちいい”程度に30回ずつ押してください。
◆合谷(ゴウコク)
効果:気持ちが落ち着き、徐々に平常心を取り戻すことができます。
場所:手の甲側の親指と人差し指の骨が交わる場所。
押し方:反対の手の親指をツボに当て、強めに30回ずつ押してください。
まとめ
緊張と眠気は相反しているようで、実は深く関わりがあることがわかりました。
ストレスや緊張を改善することで、睡眠不足を解消する事ができ、日中の眠気も改善する事ができるので、眠気で悩んでいる人は眠気の対処法・予防法を是非試してみてください。