足のむずむずは、頭が痛い…お腹が痛いという感覚とは違って、“なぜだかむずむずする”という、表現しにくい不快感ですよね。
その得体のしれないむずむずに、じっとしていられずに落ち着かなくなったり、寝つきが悪かったりと、日常生活に支障が出る事もあります。
この“むずむず感”は何が原因で、どんな改善方法があるのでしょうか?
快適な生活を送るためにも原因を探ってみました!
むずむず足症候群をセルチェックしてみよう!
- 足の表面ではなく、奥の方にむずむずとした不快感があり、足を動かしたくなる。
- 寝ようとしたり、じっと座ったりした時に現れたり強くなる。
- 足を動かしたりすると、足のむずむずはなくなる。
- 日中よりも夜の方がむずむずする。
- 何かに集中している時には症状が軽くなる。
- 夜中に不快感のせいで目が覚める。
- 日中に強い眠気を感じる。
- 貧血気味である。
- 抗うつ剤を服用している。
これらの症状に当てはまる場合は、“むずむず足症候群”の可能性があります。
むずむず足症候群とは20~50人に1人がかかる症状で、意外に多い症状と言えます。
さらに重度の症状はコチラ
- 歩いたりさすったりしても症状が和らがない。
- 足のむずむずのせいで日中の活動に支障がある。
- 足のむずむずによるストレスのせいで抑うつ症状(不安・憂うつ・イライラなど)がある。
これらの症状がある人は、早めに受診するようにしましょう。
足がむずむずする原因とは?
まずは足がむずむずする原因をいくつか見ていきましょう。
遺伝性
まだ明らかにはされていませんが、海外ではむずむず足症候群の研究が進められています。
今現在症状がなくても、身内にむずむず足症候群の症状で悩んでいる人がいる場合は、要注意かもしれません。
脳内のドーパミン神経機能障害
ドーパミンとは簡単に言うと「快楽・幸福を感じる」「意欲を作る」「運動調節」に関連する脳内ホルモンです。
頭の良い脳内伝達物質で、大きな刺激(怪我など)を受けた時は脳に伝えるようになっていますが、この神経機能が上手くいかないと、小さな刺激(服を着るなど)にも過剰に信号を送るようになってしまい、不快感を感じやすくなります。
また、ドーパミンは夜になるとの調整機能が低下します。
ドーパミンの働きが正常な人は何も問題はないのですが、神経機能に何らかの問題がある場合は、足のむずむず感を敏感にとらえて脳に伝えてしまう事で、むずむずして眠れない夜を作ってしまうのです。
鉄の欠乏
先ほどご紹介したドーパミンを十分に機能させるために必要な物質が“鉄分”です。
鉄分が不足すると、ドーパミンを作ったり伝達させる機能がスムーズに行う事ができなくなるので、ドーパミン神経機能障害に陥ってしまいます。
足のむずむずと不眠の関係
足のむずむずとは「虫が這うような感覚」「全身がむずむずする」という不快感があるようです。
その不快感を解消しようと足を動かしたり、寝返りを多くうったりして、寝つきが悪くなったり、夜中に目が覚めることが多くなり、不眠に繋がってしまう事が多いようです。
不眠は生活の質の低下させたり、日中の眠気や疲労感、集中力の低下など、身体だけでなく、精神的に悪影響を及ぼしてしまいます。
その結果、抑うつ(不安・憂うつ・イライラなど)の症状がみられ、日常生活もままならなくなってしまいます。
そうなる前にこの症状をどうにか改善する必要があります。
足のむずむずを改善しよう
むずむず足症候群の患者さんは、心筋梗塞や脳卒中、うつ病の発症率が2倍と言われています。
規則正しい生活ができなくなることで、こんなにも身体に悪影響を及ぼしてしまうなんて怖いですよね…
とにかく早く治すことが大切!!
そこで、むずむず足症候群の原因別の改善方法をご紹介したいと思います。
鉄の欠乏
レバーやほうれん草など、積極的摂取するようにしましょう。
脳内のドーパミン神経機能障害についても、鉄分を摂取することで改善する場合があります。
脳内のドーパミン神経機能障害
専門医である精神科の受診をお勧めします。
ドーパミンを増やす薬や鉄分を補充する薬を処方してくれます。
遺伝性
この場合は適度に身体を動かしたり、お風呂でふくらはぎのマッサージを行うことで、足の血流の流れを良くし、凝り固まった筋肉をほぐす事ができます。
また、ぐっすり眠ってしまえば夜中に起きることはないという人は、カフェインの摂取を控えることがポイント☝
寝る前のホットココアは寝つきを良くするという実験結果も出ていますので、カフェインの代わりにホットココアに替えてみてください!
まとめ
足のむずむずというのは実際に体感している人にしか伝わりにくい症状です。
「こんなことで病院に行ってなんでもなかったらどうしよう…」
実際に私もこの症状があるので、そう思っていました。
落ち着きないだけではないか…
歳のせいかもしれない…
そう思って受診する事を戸惑っている人は、今回の記事でむずむず足症候群の悪影響を知っていただけたかと思います。
薬を飲んだり、症状を理解してもらえることで改善する事ができるので、不安がらずに受診してみてください。
それでもやっぱり…と言う人は、まずは食生活(鉄分)の見直しや適度な運動、ホットココアなど始められることから改善してみてくださいね。