当てはまるとヤバイ!かもしれない5つの睡眠障害セルフチェック

チェック結果を見て落ち込む女性

睡眠障害には、重大な病気がかくれていることもあります。

もし、今不眠に悩んでいるとしたら…。

その原因がどこにあるのか、きちんと確認してください。

生活習慣なのか、病気なのか。

チェックシートを用意しましたので、説明していきます。

目次

睡眠の重要性

今、日本中がわくわくして楽しみにしていること。

それは2020年に開催されることが決定した東京オリンピックではないでしょうか。

そのオリンピックの主人公である、各国を代表するアスリートたち。

彼らは一般の人よりも睡眠を重視していることが分かっています。

JOC(日本オリンピック委員会)と味の素株式会社の調べによると、次の通りです。

東京の会社員の平均睡眠時間:5時間59分

アスリートの平均睡眠時間:8時間4分

なんと2時間以上もの差があるのです。

超人的なプレーには健康であることが大前提。

そのことを熟知しているアスリートたちは睡眠をとても大事にしているといえます。

では私たち一般人には睡眠はそう大切ではないでしょうか?

いえそうではありません。

私たちにとっても、睡眠は健康の資本です。

しかし今日本人の5人に1人が不眠に悩んでいます。

不眠やそれに伴う睡眠障害の改善が、日本の最重要課題となってきているのです。

睡眠障害の原因

では不眠、睡眠障害の原因について考えてみましょう。

それは次の二つに大きく分けられます。

①「生活習慣病型不眠」ライフスタイル、生活習慣が引き起こしている

②「病気を原因とする不眠」別の病気が引き起こしている

現在不眠で悩んでいる人の多くが、①です。

それぞれについて詳しく説明していきます。

①生活習慣病型不眠

この生活習慣病型不眠の原因、それはストレス。

例えば、あまり仲の良くないご近所さんと、ちょっとしたいさかいがあったとします。そんな日の夜は、布団に入ってもついついそのことを思い出してしまうでしょう。

怒りや疑問、自分が悪かったかもという反省。いろいろと頭に浮かび、なかなか寝つけなくなります。

そしてこの寝つけない日が続くにつれて襲ってくる不安。「今日は眠れるかな」「また寝られなかったらどうしよう」。

だんだん寝ること自体が恐怖だと感じてしまうようになります。

これを「精神生理性不眠」といいます。

生活習慣病型不眠の中で最も多いタイプとなります。

生命を直接脅かすこともなく、痛みもない、生活習慣からくる不眠や睡眠障害。つい放置してしまう人も多いでしょう。

しかし不眠は体力の低下、自律神経の乱れなどを引き起こします。

内臓や血管の働きを支配している自律神経。

これが乱れることにより、様々な病気を引き起こすこともあるのです。

不眠によって心が不安定になり、生活の質が低下することも考えられます。

②病気を原因とする不眠

多くの病気が不眠を引き起こします。

たかが寝不足と思っていても、不眠の裏に思いがけない病気が隠れていることがあります。

放置しておくと、病気がどんどん進行することもあり得るので要注意です。

次のチェックシートで隠れた病気がないかどうか確認してください。

やり方は、カテゴリーごとにチェックします。

半分以上の項目にチェックが付いたカテゴリーは、その名前の病気が潜んでいる可能性があるので、念のため医療機関を受診しましょう。

「たかが不眠」とあなどらず早めに適切な対応をとることが、健康を保つために何よりも大事なことです。

「睡眠障害」セルフチェックシート

カテゴリー1「睡眠相後退症候群」

夜型の生活を続けていたため、体内時計のリズムが乱れていることが原因。

いつもの時間に寝付けず、希望の時間に起きることもできない病気。

睡眠障害の中ではよく起こりやすい不眠症です。

不眠症の治療に詳しい内科医や睡眠外来に相談しましょう。

  • もともと朝が苦手のタイプだ
  • 午前中は頭がボーッとして働かない
  • 仕事や学校によく遅刻してしまう
  • 午後からは元気になる
  • 遅い時間に就寝する
  • 布団に入る時間は決まっている
  • 夜更かしして朝寝坊することが1ヶ月以上続いている

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カテゴリー2「睡眠時無呼吸症候群」

睡眠中に無呼吸(10秒以上の呼吸停止)となることを繰り返すので、熟睡できない病気。

日中急激に眠たくなることがあります。

一晩に30回以上、もしくは1時間に5回以上無呼吸を起こす場合を睡眠時無呼吸症候群とします。

この病気に詳しい睡眠外来や耳鼻科医、内科医に相談しましょう。

  • 寝ているときに、イビキと呼吸が止まっていることを言われたことがある。
  • どちらかというと肥満。
  • 寝ている途中で目が覚めて、息苦しいと思うことがある。
  • 昼間に居眠りをすることがよくある
  • 仕事や勉強にあまり集中できない
  • 性欲が減退していると感じる

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カテゴリー3「ナルコレプシー症候群」

昼間、耐えられないほどの眠気が長期間にわたり毎日起こります。

また笑ったり驚いたりしたときに体の力が急に抜けるという「脱力発作」が出る脳の病気です。

さらに寝た直後や起きてすぐに金縛りや幻覚が起こることもあります。

日本睡眠学会の認定機関や認定医のいる医療機関に、この病気の治療を行っているかどうか,あらかじめ問い合わせてから受診しましょう。

  • 熟睡感がなくもともと不眠がち
  • よく悪い夢にうなされる
  • 仕事や勉強中に、気づかず居眠りをしてしまうことがある

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カテゴリー4「月経随伴睡眠障害」

女性特有の睡眠障害。

排卵から月経直前にかけて「黄体ホルモン」が分泌されるためで、このホルモンは睡眠の質を悪くするのです。

睡眠時間は変わらなくても、熟睡しにくく、うとうととした睡眠状態が続きます。

このホルモンと睡眠不足によって、生理前は心身の不調や乱れを感じる女性が多くなります。

精神的にリラックスし、月経前の時期をうまく乗り切っていくようにしましょう。

  • 生理の1~2週間前、昼間に眠くなることが多い
  • 生理の1~2週間前、寝つきが悪くなる
  • 生理の1~2週間前、夜中によく目が覚める
  • 生理の1~2週間前、熟睡できていないと感じる
  • 生理痛が重い方だ
  • 生理前はめまいや吐き気を感じる
  • 生理前はイライラや落ち込みがある

カテゴリー5「更年期障害」

性成熟期から生殖不能期へ移行する45~55歳のあたりに起こる、心身の不調のことです。

多くの女性に見ることができますが、最近では男性の更年期障害も増え問題になっています。

女性は婦人科、男性は男性専門の更年期専門外来や心療内科、かかりつけの内科医に相談しましょう。

  • 急に顔がほてることがある
  • 若いときに比べて汗かきになった
  • 若いときよりも寝つきが悪くなり、途中で目覚めることもある
  • 下半身は冷え、上半身はほてるように感じる

睡眠障害の対処法

生活習慣病型不眠と病気を原因とする不眠があることを説明しました。

チェックシートで、もし病気が潜んでいると思った場合には、先ほど述べた通り医療機関の受診をおすすめします。

どのカテゴリーでも半数以上のチェックが付かなかった場合は、生活習慣病型不眠といえます。

生活習慣が不眠の原因なので、生活スタイルを見直すことが先決です。

質の高い睡眠は眠りのテクニックで得ることができます。

眠るためのテクニックは何種類もあり、「万人にこれが効く!」といったものはありません。

しかし自分自身に合ったテクニックを体得できれば、不眠は自分の力で改善することができるのです。

最適な「眠りのテクニック」を見つけてみてください。

不眠症で悩んでいる方は、下記の記事も参考にしてみて下さい。

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まとめ

不眠の裏に病気が隠れていることもあるのですね。

きちんと原因を判断することが一番大切です。

自分自身で簡単にチェックすることもできるので、どうして不眠に陥っているのかを考えてみましょう。

そして一番いい解決方法を見つけ、質の良い眠りを手に入れましょう。

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この記事を書いた人

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