こんなことに聞き覚えがありますか?
定期的に運動し、カフェインを摂取しないようにし、心地良くシャワーを浴びて素敵な本とともにベッドでゆったりする。
けれど、いまだに夜中まで眠れない。
もし、あなたの就寝時間もいつもこのような感じでしたら、おそらく市販の入眠剤を飲もうかと考えたことがあるでしょう。
しかし、薬局の商品を眺める前に、どの市販の入眠剤がどんなものであるか、どの薬を避けた方が良いかについて、このガイドで実情を知りましょう。
メラトニン
睡眠/起床サイクルはメラトニンと呼ばれるホルモンによってある程度調節され、このメラトニンはサプリメントの形で入手できます。
メラトニンを摂取すると寝つきが良くなり、時差ボケから回復するためにも使うことができます。
この市販睡眠補助薬には多くの目的で使われますが、服用した翌日にめまい感、眠気、頭痛などの副作用が起きることもあります。
メラトニンについて詳しくはこの記事を参考にしてみてください。
ベネドリル
この人気の高い市販のアレルギー及びかゆみ止め薬も、睡眠に役立つためよく使われています。
ベネドリルなどの抗ヒスタミン剤には鎮静作用があるからです。
ベネドリルを飲むと寝つきが良くなりますが、記憶障害や口の乾燥のほか、夢遊病にまでなってしまう可能性もあります。
そして、多くの人はこの薬に耐性ができる、つまり頻繁に服用すると副作用などで眠れなくなるようです。
タイレノールPM
この鎮痛剤にはアセトアミノフェン(タイレノールの有効成分)のほかに、抗ヒスタミンが含まれているので、ベネドリルと同じく眠たくなる効果があります。
しかし、アセトアミノフェンの用量が多かったり、特にアルコールと一緒に飲むと、肝障害を引き起こすことがあります。
アセトアミノフェンは風邪やインフルエンザの治療薬、頭痛薬にもあるので、思ったより簡単に取りすぎてしまう可能性があります。
痛みがない場合は、この睡眠補助薬をやめてアセトアミノフェンが入っていない薬を選びましょう。
ズークィルまたはタイレノールのシンプリースリープ:寝つきを良くする抗ヒスタミン系の薬です。
タイレノールPMと違ってアセトアミノフェンが含まれていないので、さらに安全に使えます。
カノコソウ
この植物を基にしたサプリメントは、何世紀にもわたって不眠症を軽くするために使われてきましたが、どのように作用するのか、科学者の間ではまだ解明されていません(脳内で不安を和らげる効果のある特定の化学物質の量が増えると考えられています)。
効果を示す決定的な証拠はないものの、カノコソウを飲むと早く眠れるだけではく、睡眠の質の向上に役立つようです
まとめ
覚えておいてほしいのは、市販薬は入手しやすいだけで、市販薬を服用しても、特に長期間飲み続けたり過剰な量を飲んでも必ず安全であるという意味ではないということです。
通常、市販の入眠剤を2週間より長く使用するのは避けましょう。
そして、服用中の他の薬と飲み合わせが危険な入眠剤があるかもしれないので、できれば飲み始める前に医師の承認をもらうのが一番良い方法です。
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