平日は忙しいからといって寝不足で、土日にまとめて眠るという生活をしている人、結構いますよね?
でも、普段からしっかり眠って、十分な睡眠時間を確保していれば、あなた自身も知らない本当の能力が発揮できる(かも知れない)というお話です。
長く眠るとスポーツが上手になる?
米国睡眠学会は2008年と2011年に毎日10時間の睡眠を数週間にわたってとらせるという実験を行ったそうです。
2008年、5人の水泳選手に対して行った結果は、途中棄権した1人を除いて4人中3人が実験期間中に自己ベストを更新しました!
でも、5人(結果的には4人)では症例数が少なかったので、実験としてはイマイチ…。
2011年には、人数を増やして11人の大学のバスケットボールクラブの選手を対象に、シーズン中の5~7週間の間、同じ実験を行いました。
その結果、ダッシュ、フリースロー、スリーポイントシュートなどの記録が更新され、メンタル面でも練習中も試合中もやる気が出てきた!というから驚きです。
普通はシーズン中は疲れが溜まり、闘志を維持しなければいけないのに、気持ちが折れたりする場面もあります。
でも、通常より睡眠時間を長くとり続けると、やる気も出て、実際に身体能力も上がることがわかったのです。
睡眠を甘く見ると、ダメダメ!
このような実験結果があるのに、アスリートやスポーツの関係者は睡眠の重要性について十分に理解していないことがあります。
トレーニングについてはいろいろな工夫をして一生懸命なのに、睡眠については、「今日はトレーニングきつかったから、よく寝とけよ~!」程度の指示しか出さなかったり…。
コーチやトレーナーがこの程度の知識では、選手もさらに知識不足で夜遅くまで起きてゲームをしたりして、寝る時間が遅くなる…といった悪循環になりかねません!
長時間睡眠を続けると測定値が改善するのは、寝るとスポーツがうまくなるというよりも、十分な睡眠をとることによって、本来ある能力が十分に発揮されるようになるというように考えた方がいいのかもしれません。
まとめ
はじめにも書いたように、普段の寝不足解消のために週末に寝だめをしたり、1日や2日長時間ぐっすり眠っただけでは、まだまだ本来の能力は発揮されません。
慢性の寝不足が解消されて、本来の能力が発揮されるまで、数週間かかる可能性があります。
普段からしっかりと睡眠時間を確保することが大切なのです。
そんな事を言われても普段は仕事が忙しいのよ!
付き合いで飲みに行くのも仕事のうちだし~
…という声も聞こえてきそうですね。
では、仕事やお付き合い以外の夜更かしなど無駄な時間を省いてそれを睡眠に回してみましょう。
日中の眠気が減れば、いつもと同じ時間の中で多くの仕事ができ、その分睡眠時間も確保できるわけです。
集中力UP!仕事効率UP!上司からの評価もUP!(お給料もUP?)するとしたら嬉しくないですか?
このような『正のスパイラル』に入ってしまえばしめたもの!
スポーツ選手の結果は、そんなことも教えてくれているよう…と言ったら大袈裟?
でも、睡眠はそれぐらい大切なんですよ!